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部屋に入ると、背中でドアが閉まった。 これでまた二人きり。 部屋の奥を見ると、ノートパソコンと書類が散らばっていた。 「お仕事ですか」 「ああ、定時に帰るのはこの時期難しくて、持ってきてしまったよ。今かたずける」 蒲生はそう言うと、手早く書類を重ね、ディスプレイを閉じたパソコンと一緒にバッグの傍に寄せた。 それから、前回と同じようにマッサージチェアに座り、膝を叩いた。
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