第1章 純白の鎧

5/6
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
現在、ソウヤは首を縦に振ったことを後悔していた。ここは女子学なのだ。というより圧倒的に女子が多いためそういう事にされているだけだ。実際は男子はいる。が問題はそこではない。ソウヤは基本的に女が苦手だった。原因はアイシアにあるのだが分かっていてもギクシャクしてしまう。 ソウヤ「もうちょっと考えれば良かった。」 ソウヤはぼやきながらも自分の教室に足を進めていた。ふと外を見ると黒い薄い鎧にスラスターがついた【パラディン】が飛んでいた。軍用にあんな【パラディン】は無いのでソウヤには直ぐにオリジナルだとわかった。【パラディン】と【アルケミスト】は量産された軍用とその【パラディン】自体に認められた者にしか使えないオリジナルがある。さっき外で飛んでいたのはオリジナルだろう。装着していたのは短い金髪の女の子だった。ソウヤはその姿に見惚れていた。美しく飛ぶ【パラディン】とそれを駆る少女。ソウヤは頭を振りその画を消して教室の扉に手をかけた。直後爆音が耳に響き暫く目眩がしたのだった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!