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その後、怒号が響く。
「ルイス・アーサー!また、教室の窓を遅刻したうえにぶち破ったな!お前には良識がないのか?!」
「ご、ごめんなさい!急いでたからつい。」
「ついで済むかお馬鹿!今日は転入生が来ると言っといただろうがぁ!」
「だから謝ってるじゃないですか!」
なかなかにエキサイトしていく喧騒にソウヤは思わずこめかみに指を置いて唸った。少なくともお嬢様(たまに男子)学校の筈なのだが。喧騒を続けている2人は淑女には向いてなさそうだ。
ソウヤ「・・・勝手に入っちゃお。」
ソウヤは扉に手をかけ、思いっきり横に引いた。スパーンと大きな音をたてソウヤは中に入る。
ソウヤ「・・・今日からお世話になる
ソウヤ・ホシガネです。
よろしく。」
ソウヤが自己紹介をし終えて頭を上げると思いっきり白い目で見られた。この学園は女尊男卑だ。男は基本【鎧霊】を操ることはできないので(例外はあるが)学園どころか世界全体で見ても男の立場は低い。
ソウヤ(アウェー感が凄いな。)
特に気にせずソウヤは空いていた席に座った。よく見るとこのクラスにはもう1人男子がいるようだ。女子に囲まれている所を見るとかなり強いのだろう。ソウヤは胸がざわつくのを感じた。
ソウヤ(戦わないって誓ったのにやっぱり僕は狂戦士ーバーサカーーなのかな?
それともただの戦闘狂なのかな?)
余計な事を考えてしまったと顔をしかめて机の上で組んだ腕に顔を乗せた。因みに喧嘩は未だに収まっていない。
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