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見られているのだとわかる。 早く。 そのざらざらとした舌でわたしを舐めて。 期待を一点に集中させて、あやは待っていた。 その時、目に涙がにじんだ。 どうして。 目隠しされているのに、どうしてこんなに安心して彼に身をゆだねているのだろう。 なにも見えずに裸なんて、本来なら恐怖が先に立つはずだ。
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