能ある鷹は爪を隠す

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「んでもなんでこのタイミング?もっと勝ち進んでからの方がよかったんじゃネェの?」 「さぁ?監督が考えてることはよくわからん。」 高尾の疑問に俺も疑問で返す。 「これだからバカはいやなのだよ…この状況で黒子が何も持たないで来ると思うか?」 「いや、だからさ、お前らはもう何回も会ってるだろうけどさ、 俺は初対面なわけよ。わかる?「思うか」じゃなくてさ、これから研究するんですけど…」 「むっ」 いやいやいやいや、むっじゃなくて、俺のことも考えてほしいな!! そりゃどの試合もベンチ入りはしてたけど!!黒子君とまともにしゃべったことないから!! 一つ大きなため息をはいて、その分大きく息を吸い込む。 改めて相手の高校を見渡す、 ガス欠寸前のっというかもう、している火神大我。 幻の6人目 黒子テツヤ クラッチシューター 日向順平 イーグルアイを駆使して戦う 伊月俊 PGもCもできる後出しの権利を持っている無冠の五将 木吉鉄平 分析はもう済んでる。後は戦うだけだ… 「ま、気楽に行こうよ、お前が入ってチームのおもっ苦しい雰囲気も取れたし!」 バンバンと高尾が頭をたたく 「ってーよ!!」 バシッっと手を振り払うと 持ち場に着く、緑間の肩にポンと手を置いて 「戦況は最悪、モチベーションはまぁ良好、火神がガス欠したからって気を抜くな」 「わかっている」 俺は選手兼マネージャーのような存在なため選手一人ひとりの状態はわかる、 とくに今は緑間のテンションが上がり過ぎている。 少し沈めないと・・・ 短い笛の音で試合が再開した 誠凛は初めてみる俺に少し動揺しているようだがそれでも黒子君を信じてるって感じだ… 「それにしても遅くなったな…」 ちゃくちゃくとパスがつながり その黒子の切り札が発動される時が来た 黒子のマークが火神のスクリーンで外れ、黒子対緑間の1対1になる
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