能ある鷹は爪を隠す

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俺は黒子君に向かって走り出す。 ドライブで切り込んでくることはわかってる、でも何が起きるかは分からない。 まずは少し様子見だ… 日向サンの隣を走り抜ける 「っな!」 「!?早い!」 いつもの反応だ、俺が初めてコートに入ると人は口々に同じ言葉を口にする。 早いだのなんだのって… 俺は普通に走ってるだけだ、なにもしてない。 バッシュのスキ―ル音を聞いて一度体勢を立て直す。 緑間たちを見ると黒子くんが一瞬消えて、緑間の後ろに姿を現した なんだこれ…本当に目の前から消えたみてぇじゃねぇか… 真正面にいないのに…俺の眼にも消えたように感じられた って!感心している場合じゃない!! すぐに気持ちを入れ替えてまた走り出す 「一磨!!」 高尾からの一声 その声を頭に流し、集中する、 なぜ俺が今まで隠されていたか…その威力を考え相手に伝えろと、緑間にそう言われた 黒子君のマークに大坪さんが付いた瞬間に黒子はパスをする。 このパスコースは木吉鉄平…!! 体が勝手に動きだしそのパスコースに俺の手が入る。 ボールは俺の手により防がれる 「!!」 「いつのまにっ!!」 キュッっと足の方向を変え、フルドライブで相手側のコートへと走り抜く 駆け抜けていく視界の中で人が奥へと消えていく。 俺の眼には向こうの方にいて小さかった人はすぐにぶち抜く。 「緑間ぁ!!」 ちょうど俺が相手陣地の3Pラインを踏んだ時に緑間の名前を叫び後ろを向く、 少し距離が開いた所に緑間が立っていた、パスを出し緑間が3Pで点を取る 「なっ!!」 「そんなっ!」 誠凛のみなさんが驚愕の声を上げる。 ゴールから落ちてきたボールが跳ね上がる。
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