能ある鷹は爪を隠す

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自陣を守るために小走りしてコートに戻る。 「おい…あいつっ…!!」 「あぁ?一磨?アイツ入ったからには俺らの勝ちは決定してるんだわ。」 火神と高尾が話している。俺も話に加わろうとそっちに向かう 「あいつは俊敏性、集中力、シュート力、判断力、洞察力、観察力、何を取っても即座に決めるんだ、特に早いのが瞬発力、短距離ならあいつに勝てる奴はいねーんじゃねぇの?」 「高尾―」 手を振りながら話しに加わる、俺は高尾が言った通り何に関してもよく早いといわれる。 ただし、発揮できるのは10分が限界だそれを超えると脳みそが悲鳴を上げ始め体が動かなくなる。 そのうち意識も失って…って一回だけなったことがある 「てめぇっ…!!」 「驚きました」 「うおわっ!?え!?なに!?」 火神の隣に黒子君が立っていたいつの間にっ!? こえぇ… 「試合で出したのは初めてだったので少しは驚いて動けなくなるかなって思ってたんですけど…」 ポリポリと自分の頬を少しかく 「いや、わりぃ…それの後のことの方が興奮しちまったわ…  外から見てたけどすんげ―パス回しきれいなのな…ほれたわぁ…」 先ほどのパス回しを思い出して少し頬が緩む。コート外から見ている限りでは黒子君はただ速いパスを出していただけ、 しかし、コートに入ると一直線にパスをしたい人のところへと飛んでいく。 「ありがとうございます」 「あ、そろそろリスタート、じゃ、」 手を挙げて高尾と共にポジションにつく。 伊月さんからのスタートで始まる。日向さんにわたり木吉さんにわたり攻めてくる。 腰を低くして構える、黒子君にパスが渡り日向さんにボールが戻り3Pを決めようと構える。 日向さんのマークについていた宮地先輩が場所を開ける そして俺の方を見て少し笑った これは…俺が防げってことですね!! そこまで日向との距離がなかったために走ったらボールを離す前にカットできる。 再度走り出し数歩手前で飛ぶ 「っ!!」 俺は悠々と日向さんを見下ろせるとことまで飛ぶと放ったボールを手の平で軌道を外す、 俺によって軌道が違くなったボールは宮地先輩のもとにわたり、高尾にわたってから宮地先輩がダンクを決める
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