第1話

占い師取扱い説明書

『幸せ』と言う一つを例にしても、幸せの定義は人の数だけあるのだ。
アナタが闇雲に信頼するその先生の幸せの定義がアナタと同じだと誰が保証してくれるのだろう。
簡単にアドバイスし、こうしたら幸せになりますよ～と言う占い師はとりあえず疑ってみようではないか。
まずアナタの幸せの定義をきちんと理解した上で話してくれる『先生』なら話を聞く価値もあるだろう。
大事な自分の人生である。
見ず知らずの他人に丸ごと預けて泣きを見ないように、くれぐれもそして少しくらいは自分で考える手間を惜しみたくはないものである。