リスペクトされる女たち

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『リスペクトされる女たち』 時は21世紀である。 華々しく社会進出した女たちは、男に寄り掛かることなく自活出来る時代を迎えた。 だがしかし、である。 経済的な自立と精神的な自立は別問題のようだ。 女たちの心は100年前と同じように揺れている。 いろんな所で自立が叫ばれ、テレビや雑誌でも特集が組まれるものの、女たちの悩みは尽きることがない。 悩みを何とか解決したくてカルチャースクールに通う人もいるだろう。 そこで聞こえてくるのは、自立、依存、甘える、頼る、などのキーワード。 他人に依存してはい けない、は一人で生きていかねばならぬ、 ではない。 ここを間違えると、すべて自力で何とかしなければと必死になり、待っているのは悪戦苦闘な人生である。 底なし沼にどっぷりはまる。 そんなのは御免だ。 そんな人生は自分の人生ではない。 他の誰かの人生だ。 と思うのなら、キチンとまわりを見渡してみよう。 そもそも人は一人では生きていけないのである。 何故か。 人間が一人では成長できない生き物だから。 他者なしで成長しようなんてのは傲慢でしかない。 貴方のアドバイスが必要だ。 貴方の助けが欲しい。 と言うのは依存ではない。 つまらない見栄やプライドに付き合ってはいら れないのだ。 自分が足りていない部分をしっかり認めて、助けてよ、教えてよ、と発信できる女は大人である。 自分だけで生きているのではないことを認識し、他者の存在に感謝できる。 そんな女は周りから尊敬される。 無理をして頑張って肩肘つっぱっているよりも、ずっと魅力的である。
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