第1章

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「するわけねぇ。 死んだら他の神様の所に行く。 カトリックはバチカン、ロシア正教会はサンクトペテルブルグ、イスラムはメッカに一生に行かなければならないのだ。」 「夢を見ることも大変いいよ、さあ部屋に行ってテレビを見よう。」 妹と間借りしてる女性はその場を立ち去る。 父は熊の助を睨め。 「おめな妹に向かって姉様って話あるか。」 「それなら毎日挨拶ぐらいしろって。 朝はおはようございます、行ってらしゃい。 夕方帰宅後はお帰りなさい。 夜はおやすみなさい。 熊の助も兄貴の端くれ、妹が兄貴に向かって足蹴するなんて言語道断、そんな話聞いたことも見たことねえ。 後生だから挨拶はしてやれそれでないと熊の助にいびられるんだ。 孫がやめてけれ、やめてくんせいと騒ぐの聞きたくねえから、と一言言えばいいのだ。 そんなことも言えないなんて俺の親何年やってんだ。」 両親にそう言うと次に甥と姪を睨め付けて。 「いいかオメエらもだからな、今からそうしなきゃいけないよ。 大体くさまら物もらう時だけで都合が悪いとなしのつぶて、そんなのだめだ。」
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