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「オイ熊、じいさんの墓参りに行けよ。」
「わかったよ。」
春分の日の朝は薄暗くまだ寒い、熊の助は帰宅し風呂に入る。
その後布団に入る。
数時間後。
「熊起きて、起きて仕事たがら。」
それは義理の兄が経営する建設コンサルタント会社の事務員の女性だった.
熊の助は寝ぼけ眼で。
「おめな、さっきまで仕事してたんだぞ。
俺ばなぶり者にする気か。」
「しょうがないさ、急に仕事が入って。」
「今日など仕事して見ろ、お釈迦さま、閻魔さまに睨み付けられっぺ。
神様仏様に国民の休日返上して仕事してました、と言う言い訳通用しないのだから。
それこそ閻魔さまに針の山さ追い込まれ血の池さ放り投げるよ。」
「ふんだったらいつまでも寝てな。」
事務員はヒステリックを起こし部屋から出て行く。
熊の助は。
「いつまでも寝てられねぇ。」
慌て服を着て居間に行く。
「じいさんの墓参りに行くから朝ご飯の用意をしてけろ。」
台所にいた、妹は。
「これ珍しい、野鴨の煮込みが残ってた。」
「野鴨.合鴨だべ。」
「だったら食うな。」
とにかく食事する熊の助、すると玄関の戸がガラガラと音が。
「あれ、熊の助は。」
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