第1章

9/33
前へ
/33ページ
次へ
「うん、ご飯を食べてるよ。」 「何、ご飯を食べてる。 犬が猫の餌でも食わせてやれ。 仕事に出る気になったのかや。」 「まさか、早く逃げる気よ、寝てたら布団へっぺ返してやるから。」 姉夫婦が怒鳴り込んできた。 姉は居間の襖を開け熊の助を睨み付けて。 「オメエな金も持ってね、仕事も出来ね苦情だけ来る朝から何言ってんだ。」 「あれ墓参りに行ったんじゃなかったの。」 「あはは、俺たち墓参りに行くからオメエさ仕事に出ろって言ってんだべ。 本当に閻魔さまに血の池さ放り投げっと。」 「熊の助にそれが一番会ってんの。」 姉夫婦に散々言われて仕事に行く。 その後仕事は以外と早く終わり。出先の近くより電話を入れる。 「もしもし、俺だ。」 「何。」 「朝から申し訳ない。」 「別に。」 「親父何か言ってたか。」 「別に。」 「別に、別にってあの有名芸能人オメエの妹でねえのか。 まあいいさ、仕事終わったからすぐ帰る。」 「ええ帰る。 どうして帰えるの,帰って来ると邪魔だ帰って来るな。」 妹は電話を切る。 熊の助はそのままパチンコ屋に。 夕方帰宅する。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加