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「…で、ミヤビ。お前は気付いてたんじゃないのか?」
「それを知ってどうする?」
「さぁ…」
「―――気付いていたに決まってるじゃないか。だって―――」
雷鳴に合わせるようかに音が鳴る。
ミヤビがその言葉を言い切ろうとする所で目の前が暗転する。少し離れたところで血溜まりが浮かぶ。ミヤビは芋虫の様に蠢く。そして暫くしたところで絶命をする。
「…は?」
目の前にはカンノが此方をじっと見ていた。
カンノユミ?
「カンノ…?」
「そうなのですー。私はカンノユミ。その死体はカンノユミ2って事かな」
「つまりカンノが二人も…?」
「んーま、そういう事でいいんじゃないのかな? あーじゃこーじゃ説明するのもめんどくさいしー」
カンノの手には拳銃があった。
「でもさぁ…サトウくん。私を殺さなくても良かったんじゃないの?」
「……うるさい」
「うるさい? 何で?」
「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!!!!!」
斧を翳して、カンノに向かって振るう。当たらない、あたらない、何で何で何で何で、コイツらは俺の秘密をばらした奴らだ、だからこの洋館にオカノが集めて俺を俺を俺を僕を僕を僕を僕を僕を僕を僕を僕はカンノユミを殺した。なのに何でもう一人カンノユミがいて何でまたスズキアオイはオカノリンタロウはいきかえってるのああああああなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでしたいはここにあるのにしたいはしたいはしたいあはははははああああああ、あああああ。
あ?
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