第二章

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やがて。私は、この事を昔の男友達に相談することにした。 相談相手は、かつて私の所に毎日電話をかけてくれた加田切君に相談することに決めた。 なぜか、私。こういうことは女には相談しないことにしてた。理由は余計ややこしくなるからだ。 女って、激しく「えー!それ大丈夫なのぉー!やばくないー?」とか言って。散々騒いで、結局どうにもならない「やめるか、やめないかは自分次第だと思う」とか言うコメントだけ残して。 おまけに、みんなに言いふらす。女に相談すると、いつもややこしい。だから、嫌いなのよ。 だから、私は彼に相談しようと決めた。 昔の加田切君。何でも「うん、うん」と私の話を聞いてくれてたっけ。懐かしいな。 私は「お久しぶりです。 お元気ですか?風の便りで結婚されたと聞きました。 さて、突然ですが相談したいことがあります。今日連絡してもいいですか?」 と、メールした。すると、加田切君から「ほんの少しでしたらいいですよ」と連絡が来た。 私は、今の状態を彼に伝えた。 すると、彼はこう言った。 「亜紀子、元気?久しぶりだな!正直、突然連絡が来ただけでもビックリしたけどさ。まぁ、元気でなによりだよ。男は何が何でも手に入れたいと思ったら。 どんな小さな隙間でも見つけて、こじ開けて入ろう、入ろうって頑張ると思うんだ。 彼は、君が何度断ってもキッカケを作っては頑張ってる。 その姿を見て、君も少しずつ惹かれているならいいんじゃないかな。 子供が君にはいるけど。 子供の事を優先に考えて生活してる君を彼は理解してる行動してると思う。あとは、子供がそんな君を受け入れてくれるかどうかだね。 それには、やはり。 君が「ここに、私はいるよ、何処にもいかないよ」っていうのを言葉や行動で息子さんに示してあげ続けるしかないよ。 僕は、正直子供がいるから恋愛してはいけないとは思わないし。 誰かに惹かれた時が、その人の恋のタイミングだと思うよ! そして、自分の気持ちを信じること。 相手を信じること。相手の全てを受け入れること。 僕は今、今の嫁と知り合って。 これが一番大切だと思ってるよ。 亜紀子も幸せになれよ!じゃあな!」 と言って、プツッと電話が切れた。 その途端。私の気持ちは固まった。
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