第1章

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でも、私は彼に傷をつけられた なのに、あいつはそんなことは覚えてない。 席替えで、私たちが隣同士になったその日の出来事。 “可愛い子が隣よかった…” ボソッと吐かれたその一言が、私には聞こえてしまって 嫌気がさした。本当に一気に。 カチンとくるよりは、ショックだった 本心な気がしたから… けど、それからの平尾は、あの一言が嘘のように、私に話しかけてくれることが増えた。 最初は嬉しかったけど…顔を見れば、やっぱりあの言葉を思い出してしまう 可愛い子 それは、誰もが望むよね そりゃあ   
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