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でも、私は彼に傷をつけられた
なのに、あいつはそんなことは覚えてない。
席替えで、私たちが隣同士になったその日の出来事。
“可愛い子が隣よかった…”
ボソッと吐かれたその一言が、私には聞こえてしまって
嫌気がさした。本当に一気に。
カチンとくるよりは、ショックだった
本心な気がしたから…
けど、それからの平尾は、あの一言が嘘のように、私に話しかけてくれることが増えた。
最初は嬉しかったけど…顔を見れば、やっぱりあの言葉を思い出してしまう
可愛い子
それは、誰もが望むよね
そりゃあ
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