69人が本棚に入れています
本棚に追加
私は、分からないように後ろをついていく。
「カナちゃーん」
「ねぇ、平尾くんは?」
「千洋くんならもう少しで来ると思うよ」
「あ!やっぱ来てなかったんだね」
女子の会話を聞き耳立てて聞いていると。
「…そういうとこ、全然変わんないな」
耳元で誰かに囁かれ、私は驚いて後ろを振り返る。
「…!」
そこには、学生の頃の面影が大有りの平尾千洋がいた。
すぐに平尾だと分かった。
…全然変わってない
でも、痩せてすっかり今時の人になっている。
「平尾くん…」
「んー黒崎全然変わんないな」
そこには、真っ直ぐな平尾の笑顔。
ビックリして心臓がドキッとしてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!