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「…ごめんて!でも、悪い!俺も用事あるからさ、もう行くわ」
「えっ!ちょっと!まだ話してない~」
千洋ー!!
なんか叫ばれてるし…
ほんと、恐るべしだな
そういうとこも変わらない人気ぶり…
と呑気に思いながら歩いてると、隣に影が出来る。
え?と思って、目をやるとやはり平尾がいる。
すると、平尾は私の肩を抱くとそのまま振り向かされる。
え、なに
「…お前らさー!高校の時から、
なんで黒崎のこと、輪にいれねーの?
一人にさせんなら、俺がもらってくからな」
ドッキン
肩越しの平尾の温もりとその大きな声に、私は心臓が跳ねた。
私も頭が大混乱だけど、向かい側にいるクラスメート全員が大きく騒ぎ出した。
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