第1章

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そのまま、眠りについてしまって、母親に起こされると夕食の時間になっていた。 欠伸をしながら携帯を開く。 こんなに、可愛いげのない私だから駄目なんだ 女らしくない私で務まるんかね 本当に。 ろくに、恋愛も楽しい人生を送ってきた訳ではない。そんな私が、23歳にもなり始めて 恋愛で悩むようになるなんて、 思ってもなかった。 ずっと、地味に生きてきた 浮いた話もないし、 特別可愛い訳でもない。 「あれ、メールきてら」 それは、《同窓会》の宛だった。 …高校か 《徳江高校3-2 同窓会のお知らせ》 と、クラス委員をしていた子からの同窓会の知らせだった。   
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