第1章

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  * それは、もう5、6年も前のことになる。 高校生の頃。 当時、まだ幼い私は、規則正しく二つ結びで地味だった。でも、それはただのフリな訳で、決して暗いやつってわけではなかった…つもり。 けれど見た目のせいもあり、友達も愚か、クラスで浮く存在に。 上辺な付き合いが続いて、結局仲の良い友人は作れずじまいだった。 けど…一人だけ、 私を特別扱いしない 優しいやつがいた。 その人だけだった。 毎日、挨拶をしてくれた 優しい人。   
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