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「黒崎さん、今日も、いいっすか!」
「うわ、出たよ!千洋の最低な行為!」
…あいにく、隣同士の席になってしまった高2の秋。
平尾にノートをせびられるようになって、これで1週間が経つ。
「……」
チラリと彼を見ると、私に向かって、拝むように両手を合わせている。
「お前ら、知らねーだろ!
黒崎さん、英語得意なんだぞ!しかも、ノートめっちゃ綺麗なんだぞ!」
…ほ、褒められた…
「黒崎が?!嘘つくなよー」
「ふん!お前らは、知らなくて良いんだよ!
…ごめん、マジで貸してください」
こんな地味な私に、気軽に話しかけてくれるなんて、嬉しいことと思う。
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