6.おにたか篇(前半)

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鴉は少し黙って、また話し出した。 『…うん、いいよー 警告も兼ねて教えてあげるー オレが現れたのは、お前らが調子に乗りすぎたから。 何に怒ってるのかは分かるよね? …遊の上半身とパンツを見たことだよ』 「そんなことてめぇには関係ねぇだr…『あるんだなーこれが』…は?」 『君たちは知らないだろうけどさー オレはずーと昔から遊を大切に見守ってるんだよねー もう守護神的な?お前らなんかじゃ到底たどり着けないところまで来てんのー めちゃめちゃ愛してんのー』 …鴉がずっと昔から遊を? じゃあ鴉は遊の知り合いってことか? 『それなのにお前らさー オレがちょっと疲れて休んでるときにこんなマネしやがってさー 出し抜かれた上にあと少しで遊のアレまで見られるところだったわけじゃん? …あーイライラするー』 鴉がそう言ったあと、ガシャンッ!!と大きな音が聞こえた。 さらにパリィンッ!!も続いた。 その上ガラガラガッシャーン!!とも聞こえた。 …どんだけ物壊してんだよ… 『はぁ…はぁ…っ、 あームカツクー 普段から遊の近くにいるしー 何かとベタベタしやがってー 遊にアピールでもしてるつもりー? でもさー 遊はオレのモノなんだからさー これ以上汚さないでくれる?ヤリチン共が』 「ヤリチッ…!? 失礼な、私はまだ童貞です!!」 …薫、反論すべきはそこじゃない… こいつが遊を自分のモノだと言いやがったとこだろ…
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