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オレ以外の生徒会メンバー達により、映像が止められた。
そして監視カメラの映像が入ったチップを俺様がパソコンから取りだし、ポケットにしまおうとした。
…そう、しまおうとしたのだが…
その手は理事長によって阻まれた。
「り、理事長…
手ぇ離してくれませんか…？」
このセリフは腹黒ではない。
俺様が言っているのだ。
あの俺様が敬語で言っているのだ。
「うん？
君がそのチップをこちらへ返したら離すよ」
理事長がより腕に力を入れる。
すると俺様が痛そうに眉間にしわをよせた。
理事長は容赦なく腕の力を強めていく。
それでも俺様は譲る気はないようで、チップを渡さない。
「何でそんなに必死なのかな？
…何か見られて困るものでもあるのかい？」
その言葉に俺様の身体がビクッと揺れた。
その隙に理事長が俺様の腕を思いっきり引き、チップを奪い取った。
「な……っ！」
俺様は慌てて理事長からチップを取り返そうとする。
だが理事長の方が一枚上手で、気付いたら俺様はロープでぐるぐる巻きにされていた。
…ってか、どっから出てきたそのロープ…
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