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「りゅーーちゃん♪」
オレはにっこり笑って俺様の方を見た。
そうか…犯人はお前だったのか…
そうだよな、甘いものが嫌いだなんて、よく考えたら言葉だけだもんな。何の証拠にもなってなかったな。
俺様はロープで縛られた身体を懸命に動かそうとしているが…
動けないみたいだなぁ((黒笑
オレは自分の机の上にあったハサミを持ち、俺様に近づいていく。
「ま、待て!遊!!
話せば分かる!!分かるから!!」
俺様は必死でオレに話し掛けてくる。
「あはは~☆りゅーちゃん覚悟ぉ~」
オレはそんなことお構い無しに、俺様に向かってハサミを降り下ろした。
が、それを俺様は間一髪でかわした。
「チッ…」
ついつい舌打ちしてしまうのもしょうがないだろう。
「いや、チッじゃねぇよ!
悪かった!マジで悪かったから!!
ちょっとした気の迷いだったんだよ!!」
開き直って謝罪してくる俺様。
だが、そんなことではオレは止まらない。
「やだぁ~許さないよぉ~」
再びハサミを降り上げ、とどめをさそうとした…が、
「こ、今度!
プリン10個奢るから!!」
──ピタッ
その言葉に無意識の内にオレの動きが止まった。
「プリン…10個…?」
「お、おう…!
それも最高級なのをくれてやる」
「じゃあ許す~☆」
先程までの怒りはどこへ行ったのやら…
オレはプリン10個を優先し、俺様への攻撃をやめた。
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