4.生徒会取調室

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カードには "幻ケーキ引き換え" と書いてあった。 「そのカードを食堂で使えば、幻ケーキを食べることができますよ」 自慢気に腹黒が話す。 オレはまさかの幻ケーキが食べれるという現実にテンションが上がりまくっていた。 「そのカードをあげますから… 許して下さいませんか?」 「もちろんいいよぉ~♪」 腹黒の問いに即答するオレ。 え、だって幻ケーキが食べれるんだぞ。 プリン舐められたくらいどうでもいいね。 いや~ それにしても、俺様だけじゃなくて腹黒も犯人だったとは… 複数犯だなんて考えもしてなかったよ…危なかったな… でも今度こそこれで事件は終わりだろ。 腹黒のロープを外し解放して、ワンコのロープを外そうとする。 「遊、まだだよ」 そんなオレをまた理事長が止めた。 …何なんだよ… まさかまだ犯人がいるなんて言わねぇよな…? いやまさかな…? そう思うオレとは裏腹に、理事長は映像を止めるどころかまた進め、今日の朝の風景になった。 「遊は真実を受け止めなければならない。 ……それがどんな結末になったとしても…ね」 理事長は真剣な表情だ。 ……真剣なとこ悪いんだけどさ… 何でプリン1個の犯人探すためにこんなにガチになってんだこのおっさん… プリンで受け止められない真実なんてあるのか…? これってそんなシリアスな問題だったっけ…? 自分がハサミまで使って怒りを露にしていたことなんて忘れ、徐々にどうでもよくなってきた遊であった…
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