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「俺はこのコロシアムに出て願いを叶える。空、お前はどうする?」
叶は空にこう問いかけると空は少し間をあけて答えた。
「・・・僕は何を願ったのかも思い出せないんだ・・・でもまだ死にたくない。」
空はこう言い黙る。
「じゃあ出るんだな!?一緒に頑張ろうぜ!」
叶が空に言った。空は少し表情を明るくしてこういった。
「・・・おう!」
しかし、このとき空は少し違和感を感じていた。
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二人は参加する為に闘技場の外に出る。
ポストは闘技場目の前に設置されていた。
早速二人はコロシアムに参加するための紙をポストに投函した。
その瞬間・・・
「っくあ・・あぁっ・・」
(あの時と同じ痛みだ・・・くそ、意識が遠のいていく・・・)
叶は地面に膝をつけそのまま倒れこんだ。
「どうした叶斗!叶!」
空は懸命に叶の名前を叫ぶが叶から反応は全く無い。
大粒の雨が降ってきた。
このままじゃ、叶が危ないと思った空は辺りを見回し休める場所を探した。
今は使われていないであろう民家があったのでそこに叶を運び、ベットに寝かした。
よし、これで何とか雨はしのげる。そう空は思い一息つこうと椅子に座る。
「いい加減、全てを思い出してはどうですか?」
空はその声を聞いてすぐあの男だと気づいた。
窓の外を見てみるとそこに男の姿はあった。
「一体何のことだ!なぜ僕が記憶が無いことを知っている!?僕について何か知ってるのか!?」
これまでにない表情をした空が問う。
「もちろんあなたのことは知っています。おっと、これ以上お話しすると楽しみが無くなってしまいますね」
にたにた笑いながら男は空の問いに答えた。
「ふざけるな!全て教えろ!」
「全ては、コロシアムが始まればわかります。」
男はそう告げると姿を消した。
「一体僕はなんなんだ・・・」
謎は解けないまま空は眠りについた。
*
次の日、叶は目を覚ました。
「俺は何を…昨日紙をポストに投函してそれから…」
ドアが開く音がした。
「昨日は気を失って倒れちゃったんだよ。それからここを見つけて運んできたんだ」
空が昨日あった出来事を簡単に叶斗に伝える。
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