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「ごめんごめん。安心しろ!俺はプレッシャーにやられるほどやわじゃない」
「そうか・・・そうだよな!」
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二人は笑っていた・・・明日何が起きるかも知らずに・・・。
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「体が思うように動かない以上今日は何もできん。明日に備えてしっかりと休息をとろう」
「そうだね、それが賢明な判断だよ」
二人は意見が一致してることを確認しその場で雑談をする。
「思えば俺らってまだ会ってから三日しか経ってないんだな・・・ずっと一緒にいた気分だったよ」
「僕もそう思うよ。でも、こんなことになるなんて思ってもみなかった」
空はそう言った。
「実際俺たちはもう生きてはいない・・・でもまだ死んでもいないみたいだし。このコロシアムに勝てば願いも叶えられる!まあ頑張ろうぜ!参加した以上もう後下がりはできない」
「まだ僕たちには生きるチャンスがあるんだもんね・・・!絶対トップになって前の世界に帰る!それまでに記憶が戻ればいいけど・・・」
空は少し暗い表情をしてうつむいていた。
「大丈夫さ!きっとお前の記憶は戻る!そんな暗い顔すんなって!」
「・・・うん」
「もう夜か・・・明日に備えて家に帰ろう」
「そうしよう」
すると二人は立ち上がって家に向かって歩いた。
辺りはもう真っ暗で月明かりを頼りに歩いていた。
「そういえば、他の参加者って何をしているんだろ・・・?」
空がふと口にだした。
確かに闘技場を出てから人に会っていない。それとも参加者が俺たちだけなのか・・・?
叶は心の中で考えていた。
「まあ明日になればわかるさ!もし俺たちだけだったらラッキーだな!」
「そうだよね・・・明日で全てが終わるんだ」
話しているうちに家に着いた。
「よし、完璧に疲れをとって明日は全力でやろう!」
叶はそういうと寝てしまった。
「寝るの早いなぁ・・・」
ちょっと呆れ顔をした空がボソッと言う。
空は少し考え事をしていた。
(僕は一体何を願ってここにきたのだろう・・・本当の僕は一体なんなんだ・・・)
(それになぜあの男は僕のことを知っているんだ・・・)
「まあ、考えてもしょうがないか。明日になればわかるって言ってたからな」
「僕も寝よう」
二人は眠りについた。
*
鳥の鳴き声とともに二人は目を覚ました。
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