勇者召喚されたら勇者になるなんて誰が決めた?

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とある国 サッカーコートくらい大きい謁見の間にて王と女王、その隣で顔を赤らめる王女、重臣、その他の兵士達が1人の男を見ていた。 「貴様!!膝を着かぬか!!!王の御前であるぞ!!!!」 「よいよい。気にせぬ。」 おいおい。よくわからん内にこんな所まできたけどよぉ。 まぁ、勇者召喚だろうな。 「勇者になり、この国を世界を救ってくれ。」 やっぱりな。王様っぽいやつが聞いてきたけどこの答えは勿論…… 「断る!」 「そうかそうか。やって…………なんじゃと?」 王は目を細く尖らせ睨み付けてきた。 苛立ちながら答えた。 「耳わりぃのか?断るっつったんだよ 2度 同じ事を言わせんじゃあねぇよ……1度でいい事を2度 言わなけりゃあならねぇってのは……そいつの頭が悪いって事だぜ 3度目は言わせんな」 それにより、周りの目も厳しくなり、殺気立つ人もいた。 その中で1人の重臣が声を張り上げた。 「貴様ッ!!王に向かいなんという言葉をッ!!それにとどまらず王の御言葉まで!!」 「知らねぇよ。俺は無理矢理ここに来させられたんだぜ? そもそもてめぇらを敬うつもりは全くないからな。」 そうだ。俺は下校中にファンタジーよろしくの魔法陣が現れて、気がついたら地下みたいなとこにいたんだ。目の前には王女と名乗る女がいた。なんか俺に惚れたっぽい……が初対面で惚れるなんざビッチだと思う。んで、勇者さまだの言われて考えをまとめとって気がついたらここにいたな。 そういや、魔法陣からくる途中に自称女神のビッチ神がなんか魔王がなんやら魔神やら邪神やらこの世界について説明してたな。殆ど聞き流してたけど、知識を貰ったからいいか。 ってか知識くれるんなら説明する必要あったか?
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