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「一体何様だ!!」
別の人が言った。
それに同乗するような声が聞こえる。
その一言にカチンときた。
「あ゛?何様だと?てめぇらこそ何様だ?ああ゛?勝手に喚ぶだけ喚んで、あーだこーだいいやがって。」
「なんだその口のききかたは!!打ち首にするぞ!!!」
今度は、殺すってか?ふざけんじゃあねぇぞ。
殴りかかりそうになったとき、謁見の間に声が響いた。
「皆、落ち着くのだ。」
声の主である王のほうに目を向けると隣にいる王女はオロオロしており、それとは対称的に女王と王は余裕の表情をしていた。
先ほどまで騒いでいた者達も俺を睨みながらも王に従った。
「チッなんだよ?」
俺も一応従った。
「勇者召喚した理由を言っておこうと思ってな。」
あーあー
どうせ魔王が~とかだろ
そう思いながら聞き流してみるとやはり魔王が侵略を始めたということだった。
はっきり言おう。
「どーでもいい。」
「なっ!!どういうことだ!」
「俺には全く関係ないしな。そんなことよりはやく帰りたいんだか。」
向こうの世界に未練はないけど……あっ、でもあいつらと遊ぶ約束してたな。あと本返さねえと、返すといえばDVDもじゃねぇか。
………俺、結構未練あるな。
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