プロローグ

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かつて、この世界に「リトニクス」と呼ばれる神がいた。 彼は、世界を創世+しては破壊し、創世しては破壊し、その繰り返し。 その姿はまさに「破壊神」を髣髴+とさせるものであった。 ただ、そんな中で、彼は個+に愛情を覚える時があった。 そしてその個が死すと、涙を流した。 ただ破壊を主としていた彼が初めて感情を覚えた瞬間であった。 だが彼は他の神々や人間から避けられるようになった。 神が、――ましてや破壊神が情を持つことはあり得なかったからだ。
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