10人が本棚に入れています
本棚に追加
家で一人、天井を見上げながら呟いた。
「はぁ、つまらない」
こんな世の中はつまらない。俺、黄泉 刻(よみ きざみ)は嘆いていた。つまらないつまらないツマラナイ……
「どこかにフィーの様な美少女はいねえのかよおおおおお!!!!」
二次元の美少女がいない世界なんてつまらない。理不尽だ。三次元はドイツもコイツもブスばかりでホントなんでこんな
バキッ
「ん?」
バキキッ
気のせいだろうか、天井に亀裂が…
バキバキバキッ!!!
「ってうおわあああああ!?」
天井が突然崩れ、土石流が眼前に…
ここで俺の意識はとぎれた。
目が覚めると、俺は見渡す限りの白い空間にたっていた。ひとつだけ目に付いたのは金髪の男性。男にしては珍しいぐらいに髪を伸ばしている。俺が見ていることに気づくとこちらに向かってコツコツと歩み寄ってくる。
「やあ黄泉君。初めまして…だね」
こいつ…俺の名前を知っていやがるだと!?
有り得ない事実に俺が言葉を失っていると、金髪の男性は流れる様に近付き…
「へぶっ!?」
俺に殴られた。
最初のコメントを投稿しよう!