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どんな時代の どこの国だかよく分からない。 ただここは 溢れるほどの黄金と 目に余る退廃に満ちていた――。 「ずいぶん頑張ったが頑固なおまえと同じで――こっちの方も」 「ンッ……アァッ……」 「――いまだに俺を受け入れるほど、ほぐれやしない」 「ハァ……ハァ……」 情けなくも僕は 指先だけで翻弄され 息切れする。 「ま、それも致し方ないだろう」 物分かりのいいもの言い――。 だけど裏を返せば 「おまえはあいつと違って――まだ男を受け入れる悦びを知らないんだからな?そうだろ、ケイ?」 僕をいたぶるいい口実。
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