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「大丈夫です……大丈夫ですから……!」
食い下がるのは他でもない。
僕がここで
この男の欲望を受け止めきれない所為で――。
愛する人に被害が及ぶのを避けるため。
「大丈夫?何がどう大丈夫だ?言ってみろ」
「ですから、あの……私の身体を……す、好きに……っても……」
「ん?なんだって?」
屈辱に言い淀む
僕の顔を覗きこみながら
「私の身体を……好きに使っていただいて結構です……」
「ほぉ……好きに使ってか」
王は片手に掲げた
美酒に酔いしれ微笑む。
「それで?」
だけどいつものこと――。
そう簡単に許されはしない。
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