第1章

2/6
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
ー2021年5月富山県 去年、日本では東京オリンピックがあり、これでもかと言うほど日本の人々は白熱した。 一般の人々には、その余韻が残っていただろう。 しかし、俺は去年の白熱になんら興味がなかった。 そのため、余韻にひたることもない。 なぜなら、 「お前ら、今回は絶対に勝てよ。 じゃないと、唯一のスポンサーと手を切られるからな。」 弱小プロサッカーチームのメンバーだからだ。 俺たちはJ3の最下位のチームだ。 名前は「ライフ」。 人生をかける、命をかけるという意味があるらしい。 名前だけは一人前だと思う。 それだけかけて勝てないチームにあきれたスポンサーは次々と手を切った。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!