第1章

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「お前らは、サッカーをなめすぎだ」 そう言っているのは、矢部耕史監督。 しかし、サッカーを1番知らないのは矢部監督だ。 監督と言っても、ただの飾りのようなもので弱小チームの監督をすると言うプロの監督がいるわけもなく、一般のサッカー観戦が好きな無職の男が選ばれただけだ。 ただ、熱く語っているだけで中身はまったく入ってこない。 「俺らついに終わりかなー。 サポーターのお金じゃ足りねーだろーし。」 そう言ったのは佐々木拓。 背番号は8番。 拓は俗に言うイケメンでサポーターの女は拓のファンが多い。 俺の唯一の仲のいいチームメイトだ。
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