第1章

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どんぐりほどの背丈に、まんまる顔。頭に緑のトンガリ帽子。 ビーズがなんとか入るくらいの小さなポケットには、イチゴの種の大きさの、相棒の煙管(きせる)。ムラサキの煙が出る変わったヤツだ。 青空の下でも、いつも底の厚い長靴を履いている。そのくせ、雨にはめっぽう弱い。 彼は小人。村で一番大きな小人。噂によると、世界で一番大きな小人。彼に勝てる小人はそうはいないらしい。
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