Epilogue
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空が白んでくる頃 ようやく正気に戻った僕は 腕の中でまどろむ華奢な身体が どれだけ愛おしいものなのか 改めて思い知る。 「少しは眠りなよ。いつまで僕の頭を撫でてるつもり?」 「ねえ、痛くはなかった……?」 「なんだよ、あんなにしといて今さら」 「……だよね」 当然だ。 和樹は呆れたように鼻で笑う。
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