第6話

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「俺は別にアイツらなんてどうでもいいよ、でももし俺の態度が原因で蒼空に何かしてくるようなら女だろうが容赦しない…… なんかされたらすぐに言って!いいね?」 私の頭に手を置き真っ直ぐに私を見て ニコって笑う佑はいつもの佑だ…… 私の知ってる、大好きだった佑だ…… 「ところで、蒼空こんな時間まで仕事してたの? 相変わらず忙しいんだね…… そうだ!飯でも食べて帰ろうか? 俺さっきの店ではほとんど飲まず食わずだったから腹へっちゃったよ ねぇ、蒼空付き合ってよ!」 ニコニコ笑って話す佑に 「佑……私達別れたんだよ もう前みたいに気軽にご飯食べに行ったりは出来ないよ 佑だってわかってくれたんじゃないの?」 「わかってるよ でも、別れたからってよそよそしくなるのはおかしくない? 恋人ではなくなったけど、友達としてなら一緒に飯食ったり出掛けたりしたってちっともおかしくないよ」 「おかしいよ…… 別れた後に友達になんてなれないよ 好きだった人を友達の枠に入れて付き合って行くなんて……私には無理だよ」 「俺は……どんな形でもいいから蒼空の側にいたいよ…… 近くにいることも許してくれないの? そんなに俺の事イヤ……? そんなに嫌い……?」 「……そういうこと言ってんじゃない そう、朝だって…… お願いだからもうみんなの前であんな事しないで……」 そう言って静かに佑を見ると唇を噛み締めて眉間にシワを寄せて私を見ている 「蒼空が悪いんだよ……」 「え?」 「蒼空が……俺の知らない蒼空になっちゃったからいけないんだよ 何なんだよ、その格好…… 俺と別れてから綺麗になって…… それって誰のためなの?誰に見せたいの?誰を意識してるの?もう誰かのものになっちゃったの?」 矢継ぎ早に佑の口から発せられる言葉があまりにも必死で、このままでは佑が壊れしまうのではないか……そんな気がして 私は何も言い返せなかった
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