第6話

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「佑……、私は前に進みたい 今は仕事頑張りたいし、たくさん納得のいく仕事をしたい、その為の努力は惜しまないつもりだよ ……化粧や服装を変えたのは自分自身を奮い立たせたかったからなんだ 周りに甘えて生きてきた自分を少しでも変えたかったの 誰かを意識してとか、誰かに見せたくてとかじゃないよ でも、ちょっと背伸びし過ぎたかな? 中身が外見に追い付いてないよね…… そこは反省してる」 自分の姿を改めて見てちょっと恥ずかしくなり照れ笑いをした 佑をチラリと見ると、私を見て一緒に笑ってくれた 「わかったよ…… 俺も今は仕事頑張るよ みんなをがっかりさせない様に、しっかり教わっていいとこ全部吸収して三星堂に戻るよ もう大丈夫、あんな事絶対にしないから 悪かった…… でもせっかく同じオフィスにいるんだからたまに見るのは許してくれな」 佑が昔と同じ顔で笑って言った 笑うと片方だけエクボが出来て、 もともと少しタレ目がちな目は更に目め尻が下がり優しい印象を与える 形の良い唇は口角がキュッと上がって、男の人なのに羨ましい程綺麗な笑顔だ…… その後は少し話して落ち着いてきたところで 「メシでも食ってから帰るか?」と佑に聞かれたけど、 「今日は疲れたし帰るよ」と言うと 「そうだな、まだ月曜だしな…… 途中まで送るよ」 そう言って店を出て駅の改札を通り、それぞれの自宅へ向かう路線のホームへ行くために別れた
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