第6話

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佑と別れホームへ たった今行ったばかりの電車を見送り、次の電車を待つ ベンチに座り何気なく佑の向かったホームへ目をやる 3つ先のホームなのに、ここからでも一瞬で佑の姿を見つけられる 他の人なんて全く見えないのに…… 佑も私に気付き軽く手を振っている 私も小さく振り返す いつもの光景……だった…今までは・・・ どちらかの電車が来るまでメールでやり取りして時間を潰した でももうしない…… つい癖で手にしたスマホを鞄にしまい、代わりに読みかけの小説を鞄から出して広げた でも内容なんて頭に入る訳もなく、ただ活字を目で追ってるだけの自分 早くどっちのでもいいから電車来てよ…… 先に佑のホームへ電車が到着するらしい チラッと顔をあげ佑を探す 後ろに並んでいる女性2人組が佑を見てなにやらヒソヒソと話をしている 嬉しそう顔を赤らめて話している様子から、いわゆる目の保養とやらをしているのだろう…… イケメンや美人さんは大変だね いついかなる時でも注目の的だもんね 気が休まらないよね…… 電車がホームに入ってくる間際に佑がこちらをチラッと見た 私が見ていた事に気付くとニコって笑って電車に乗り込んで行った ひとりホームに残った私は誰にも聞こえないくらいの小さなため息を吐いた
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