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「上條さんには教えられません!絶対ついてこないで下さいね!」
ガルルルーーって唸り声が聞こえるように真由ちゃんが佑に敵意を剥き出しにして言う
「アハハ……川嶋さんだっけ?君、面白いね。じゃあ、今日のところは俺は営業の人達と親睦を深める為に社食とやらに行ってみるよ
今度ご一緒させてね!」
そう言うと手をひらひら~と振ってオフィスに戻って行った……
「悪霊め!どっから沸いてきたんだ?
先輩、あの人危険ですよ!絶対何か善からぬ事を企んでますよ~
……ちゃんと話し合って納得して別れたんですよね?……とてもそういう風には思えないんですけど……」
少々困り顔の真由ちゃんに
「大丈夫だよ、ちゃんと話し合ったもん……でも…なんかちょっとおかしい?かな……?初日で緊張してテンパっちゃってるのかもね・・・」
私にも正直わからない……
昨日の電話では、なるべく自分からは話し掛けないって言ってたのに……
「ま、私がいるから大丈夫です!刺し違えても、命に代えても先輩をお守り致します!」
「…………」
冗談なのかそうじゃないのか真由ちゃんは本当に時々よくわからない……
一応、ありがとうと言って、今日は社食はやめて外へ食べに行くことにした
「私、今日はガッツリ食べたいです!
肉食べに行きましょうよ、肉!
ガッツリ食べて体力つけて悪霊に立ち向かいます!!」
さっきから悪霊悪霊って……
いくら何でもそれは酷い様な気がするけど、でも、それはとても怖くて言えない……
肉をガッツリ食べたいという真由ちゃんのリクエストにお応えして、駅の近くの洋食屋さんに行くことに決めて会社を出て歩き出した
そんな私達の姿をオフィスの窓から佑が切なそうに見ていた事も、その佑の姿を刺すような視線で課長が見ていた事も知らずに私達は2人であれこれ話ながら駅の方へ向かった
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