第6話

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午後からはデザイン課内でミーティングをした 毎週始めに今それぞれが受け持っている仕事内容と進行状況などを確認しあい、もし遅れている人がいたり、行き詰まっている人がいたら、手があいてる人がサポートに回るなどして、仕事に遅れを出すことが無いようにしたいという配慮から始めた恒例のミーティングだ 今日もいつも通りミーティングを始めると、 「佐伯、お前上條とは付き合ってるんだよな?」 と、いきなり仕事とは全く関係ない事を言い出した 「え……?」ビックリしてマジマジと主任の顔を見ると、いつもの人をからかって遊んでる顔とは全く違う真面目な顔して私をジッと見ていた どうしよう……? きっと朝の佑の様子が変だったから……? もしかしてみんなに迷惑かけちゃってるの……? みんなにきちんと言うべきかどうか悩んでいると、真由ちゃんが 「先輩大丈夫です、みんな心配してるんですよ…… ちゃんと言った方がいいと私は思います」 真由ちゃんのその言葉に顔をあげると、みんな心配そうに私を見ていた 「・・・すみません、個人的な事でみなさんに迷惑かけてしまって…… 実は、佑……上條さんとはこの前別れました みなさんにバレてしまった日のすぐ後だったのでなかなか言い出せなくて……」 そう言うと、また主任が 「お前からか?それともアイツからか?。」 ん……? 言ってる意味がわからずキョトンとしていると 「どっちから別れるって言い出したんだ?んで、別れた原因は何だったんだ?」 「主任!その質問はダメだと思います!そんなの2人の問題だし、第一ここで言うことじゃありません」 真由ちゃんが怒って主任に抗議をした 最早ミーティングという場ではなく、みんなシーンとして2人のやり取りを黙って見ている
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