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(どうしよう……私のせいで雰囲気悪くなっちゃってる
何とかしなくちゃ……)
「あのー」
「橘、俺も川嶋と同意見だ
朝の上條の態度はあからさまにおかしかったが、2人の間に何があったのか、少なくても今ここで話をするべきではないと思うぞ」
課長が主任に諭すように言うと
「そうだな……佐伯、悪かった……
ちょっと朝のアイツの態度がおかしかったから気になって……
でも……これから大丈夫なのか?」
「……正直、自分でもわかりません
彼があんな事するなんて、私も驚いてしまって……」
「あのーちょっといいですか?」
それまでおとなしく話を聞いていた松澤君がいきなり挙手をした
「なんだ?」課長が言うと松澤君は
「どんな理由で別れたのかはわかりませんが、上條さんまだ先輩の事諦めてないですよね?
朝のアレは完全に俺達への牽制ですよ
俺ちょっとトリハダたちましたもん!」
「でも、ちゃんと別れる時話し合ったんだろう?ちょっと悪あがきしちゃっただけじゃないか?」と、綾瀬さんが苦笑いで言う
「うーん、上條君は佐伯さんと別れたくはなかったんだろうね
あ、もしかして彼何かしでかしちゃったのかな?
それで佐伯さんから別れを告げた……
別れたくないけど自分に落ち度があるからやむを得ず了承した
でも諦めきれず、イメージチェンジをした佐伯さんを見て焦ってあんな行動に出てしまった……てとこかな?」
す、凄い!宇佐美さん名探偵!
感心してボーッと呆けていたら、
「ところでさ、今日のミーティングの話題は“佐伯ちゃん”でいいの?」
深刻に話し合ってる中、部長のこの気の抜けた発言でみんなが一斉に笑いだした
「すみません、みなさんにご心配おかけしました
私なら大丈夫です。彼も営業なので普段ここに居る事は滅多にないでしょうし、今日は初日で舞い上がってたんだと思います」
そう言って頭を下げた私に課長は
「もし、何かあったら相談しろよ」
と、優しく笑って言った
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