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「だいじょうぶですか?」
とロボットが言った。
その声で調査員は、気がついた。
周囲を見回した。
「どうなったんだ?」
そこは部屋の中だった。明かりはロボットのライトだけで、周囲のすべてを照らしていたわけではなかったが、そこが部屋であることはわかった。
「退避用の小部屋です。そこへ避難しました」
「そうだったのか……」
調査員は、救かったとわかってホッとしたが、全身ずぶ濡れで衣服はすっかり水を吸っており、気持ち悪くてしかたがない。いつまでもここにこのままいたくはなかった。
「ここは安全なのか?」
その点が心配だった。この部屋が水没してしまうようなことはないのか。
「それは確証できません。さらに雨が降り続けば、水没するかもしれません。雨量の予測ができないので、なんとも申し上げられません」
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