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 山にうがたれた坑道は、かなり奥まで続いていた。  かつては良質の鉱石が採れていた鉱脈が存在していたが、今では取りつくし、もはや利用価値はなくなっていた坑道跡である。  しかし、人類があちこちの惑星へ進出しだした頃の開発は、手つかずの惑星で次々と鉱脈が発見されたせいもあって、およそ粗っぽく、まだ資源が残っているのにもかかわらず、放棄される鉱山が数多くあった。その上、当時は見向きもされていなかった鉱物はそのまま残されていたりしたから、今になってあちこちの閉山された坑道で再調査が行われることになったのである。  ここにも、開発会社の調査員が派遣されてきていた。  ゴールドラッシュが去って寂れてしまった鉱山の周辺は、住む者もいなくなって荒れ放題だった。そこへ宇宙船で直接やって来たのは、一人の調査員と、その補助を担う一体のロボットであった。
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