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「真矢、おはよう!」
「………」
「今日はいつもより暑くね?」
「………」
「だよなー。先生ハゲてるし!」
朝から元気な友人、高良 大樹は、テンションが高すぎて変人認定されている…わけではなく、いつもこんな感じだ。
まぁ、はた目からはいじめられている様に見えるらしいけれど。
これでも、最近はこの友人から誕生日にもらった、小さなホワイトボードで会話(?)しているので、勘違いする人は減った。
「今日はいくの?」
『場所』
「決まってんじゃん!!RVの集会」
『嫌』
「何でだよー。お前がいないと、俺は悲しいゾ」
『知らん。きもい』
見るからに肩を落とす友人を見て、それでも行かないと答えると、しょうがないと話題を変えてくれた。
……俺、結城 真矢は、昔のトラウマのせいで人前で声がでなくなった。
常時着用のマスクは、風邪ではなくて話せない事を告げている。
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