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…まぁ、それを知っている人も少ないのだけれど。
「…んーで、行かない?」
『しつこい』
「だってさー、真矢は今、人気の…」
『だまって』
ドンッと、少なからず大きな音を出したホワイトボードを机に叩きつけてから、うむをいわさず教室を出る。
手当たり次第に角と言う角を曲がって、夢中になってはしって、気付いたときには目の前に知らない扉があった。
といっても、保健室に登校するのが日課だった頃もあり、教室と保健室ぐらいしか正確に場所を覚えてないのだけど。
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