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「わかった、力になろう。一応、これでも俺は由夜の親友だ」
「ありがとな、助かるよ」
「はは、体中が打撲状態で戦力になれるかは、わからんが」
体育祭が幕を閉じた頃、俺は回復した体を動かして天沢を体育倉庫の裏に連れ込み激しく乱暴した。
石を投げて……特に友人のこいつから一番多くの有効打をもらったんだから当然だ。
ひとしきり殴り終えてさっきのことを話した。
俺自身、どうするべきか悩んでいるし。
「けどどうするんだ?あの人なら仮に由夜が命令に背けば殺す勢いできそうだぞ?」
「ほら、そこは上手く話してさあ」
「静恵さんは?」
「会長は多分変なことはしないよ。俺は会長に普通に想いを伝えてほしいと思ってる」
会長と知り合い少なくともどういう人かは理解している。
年上を敬い、本当はみんなのこと考えてて何でも出来るくせに自分のことは不器用で……そんな人だ。
「その霞って人からも会長からも恨まれて終わりそうだな」
「天沢シールド、俺の切り札だ」
「なんだか不安しかないが、由夜の切り札か……それはつまりバディーってことか……いいだろう、この俺が力を貸してやるぜ」
鞍馬さんにも力を借りたいな。
出来れば生徒会メンバー全員の力を借りたい。
会長のあんな顔はみたくないし……それに会長に惹かれている自分があるからかもしれない。
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