出会い

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「この家の親族のものです。 自衛団、ご苦労様」 女がそっけなく答える。 親族・・・・・ ばつが悪くなり、いらぬこと聞いてしまう。 「泊まりですか?」 女はゆっくりとうなづく。 動作一つ一つが洗練されて、美しい。 都会的なオーラに負けそうな気がする。 「夕飯はどうされるんですか? この辺では食べる所が少ないし、コンビニもないから」 ・・・・参った。 これじゃ誘っているみたいじゃないか。 この田舎者って罵倒されても仕方がない・・・・ 「・・・食事は持ってきました。 昔・・・・この辺に住んでいたので ある程度は知っております」 ためらうように彼女は言う。 田舎者って言われなくてよかった・・・ 言われたら、凹むところだ。 それに! 昔、この辺に住んでいたって! 引っ掛かっていた自衛団を知っていたわけだ・・・・・ じゃあ・・・・・
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