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なので、魔法技術学生になれば鉄砲でも弓でも槍でも刀でもメリケンサックでもククリナイフでも持ちたい放題なのだ。
さて、俺はどうしようかな……。
さっき言った能力特性上、接近戦になることは必須なので(そっちの方が趣味なので)近接戦闘に向けた装備になるだろう。
とりあえず拳銃だな。
あとは……そうだ、拳銃で牽制しながら刀で切り込むスタイルでいこう!
…………すこしばかりそんな風に戦う自分を想像して口が緩んでしまった。
とにかく、拳銃と刀だな。
よし。……よし!
多分俺は、すっごく輝いた顔をしていただろう。
電車の中で。
カタン…カタン…
一定のリズムで電車の車体が振動する。
あらかた考える事が無くなってしまって暇だ。
毎日通ってれば慣れるんだろうか。
シュウウン……
扉が開く。
人が排泄されて、それより多くの人が電車に摂取されて行く。
「ん?」
入ってくる人影の中に、同じ学校の制服を着た女の子を見つける。
そうか。寮に入る人も今日は自宅から来るんだよな。
んで、さっきの駅は新幹線も止まる駅な訳で……
たぶん、違う車両にも何人か同じ服装の人がいるんだろう。
「と、隣……いいかなっ?」
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