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さて、それから送られていた荷物をまとめてあらかた整理した。
「ふぅ...まぁこんなとこだな。」
時計を見ると21時。
うぅむ、夕飯を食べ損ねたぞ。
明日は9時までに学校に登校だから...
5時起きで6時半までに家を出れば良いな。
明日からそんな早起き生活が始まるのか...授業中に寝ないようにしないとな。
学校に近いといっても日本に1つしかない学校に何とか通える位置にあるだけだ。
生徒はほぼ全員寮生活らしいが、部屋を借りて下宿に一人暮らしはいるらしい。しかし全国から選りすぐられた中でも、自宅通学は俺くらいのもんじゃなかろうか。
自転車でも買うか...?いや、いっそ16になったらバイクの免許をとるか...?
そんな事は今考えても仕方がないな。
とりあえず布団を敷いて風呂に入っとこう。
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さて、風呂から出てきて浴衣に悪戦苦闘しながら何とか勝利して居間に向かう。
「おぉ!やはりお主は着物が似合うのぅ!」
「そうか...?」
初めて着てみたが、そう言われるとちょっと嬉しいな。
「うむ!江戸に行った時に見た色若衆に似ておる」
「何だそりゃ」
「今はもう無いが...あれじゃ、男に身体を売る少年じゃ」
「やめろ。言うな」
全く気味が悪い!
やはりこやつは変態であった。
……ん?
「もしかして……だけどさ……」
「ん~?」
「……買ったの?その、色若衆……」
「はっはっは!さすがの我も男好きの奴に手は出さんよ」
……男好きには?……まぁ良いや。
「まぁ、どちらかと言えば吉原に行く方が楽しいしのう。戸惑う花魁を手練手管に絡めるのは中々に良き遊びであったぞ?」
そっちの方でしたかー。
「おっと、勘違いするなよ。我は性別を厭わず愛するだけじゃ。なんなら今から戯れてみるか?」
「遠慮するっ!!」
もうっ!全くっ!こいつは!ほんとにこいつは!
大体俺は年下には興味無いのでっ!
いや、四桁単位で離れてるのもいやだけどさ!
はぁ、疲れた。
「……すまんな、もう寝る。色々詳しい話はまた明日」
「んむ?そうか。我はここで寝とるからな。遠慮なく夜這いして良いぞ」
「……じゃあ、おやすみ」
もういっそ、自室にカギを付けようかな……。
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